人の話を覚えられない時の5つの対策を述べます。

1つ目の対策は、メモを取ることです。話しているときに相手がメモを取ることを不快に思う人はあまりいません。ましてや、仕事関係のように、重要な話であればあるほど、メモを取るという行為は誠実な態度に見えるでしょう。メモを取るという行為で相手を不快にさせているのではないかと気になるようでしたら、「大事な話を忘れてはいけないのでメモを取らせてください」と言えば問題ないでしょう。

すぐにメモを取れないときは、頃合いを見て席を外す・トイレに行くなどしてメモを取るとよいでしょう。そのため、ペンと小さめのメモ帳をすぐに取り出せるようにポケットに入れておくとよいでしょう。
また、仕事の関係でなく、プライベートの友人関係などの場合は、自分があまり人の話を覚えられないことを打ち明けてしまうというのも一つの手でしょう。その上で、その対策としていつもメモを持ち歩いているんだと伝えてしまえば、常にメモを取っていても不自然ではありません。メモを取ることを癖づけてしまうとよいでしょう。

2つ目の対策は、相手の言葉を繰り返してみることです。相手が言ったことを、~なんですね、と繰り返すと、内容を覚えやすいです。これは、自分で繰り返すことで、内容が自分の言葉として自分の耳に入り、印象に残りやすいからです。それに、言葉を繰り返されて不快になる人はそうそういないでしょう。むしろ、自分の話をちゃんと聞いてくれているんだなと好感を持つことが多いでしょう。

相手の言葉を繰り返すというのは、ビジネスの場面、プライベートの場面のどちらに対しても有効な対策です。メモを取ることより、応用範囲が広い対策だと思います。自分の話を聞いてもらえているか、というのを人は気にするものです。相槌をしていても相手が自分の話を聞いているかどうかは結構分かってしまうものです。相手の言葉を繰り返すという対策は、相手の話を覚えやすいと同時に、相手にあなたの話をちゃんと聞いていますよ、という絶好のアピールにもなっているのです。

3つ目の対策は、その都度質問し確認することです。当たり前に見えますが、実はこれに抵抗を覚える人が多いのです。ちゃんと話を聞いていない人だなと思われるのではないか、と不安になるからです。でも、ちょっと聞き逃したな、と思ったら、その都度質問し確認してみましょう。特に仕事の場面では、間違って覚えてしまったり、忘れてしまうより、聞き直すほうが断然良いからです。

ただ、たくさん質問してしまうのはあまり良いとは言えません。本当に重要だと思う場面で使うようにしましょう。プライベートの場面では、友人との親密度にもよりますが、たくさん質問しても構わないでしょう。

4つ目の対策は、自分の興味あることに関連付けてみることです。人の話を覚えられない原因の一つに、その話題に全く興味がないから、ということがあります。人は興味のないことに長い時間意識を向けていることは難しいのです。でもそのようなときに、自分の興味分野と関連付けてしまうと覚えやすくなることがあります。

例えば、マンガ好きで人との関係を漫画の主人公と脇役の関係のように、ストーリー立ててとらえることが好きな人がいます。そのような人は、人の話を聞いたときに、ある漫画の一つの場面のようにそれをとらえてみると案外覚えやすいことがあります。相手に伝えるのではなく、自分が覚えやすいようにすればよいわけですから、あの人はあの漫画のあの登場人物に似ている、などと考えて覚えやすくしていけばよいわけです。

5つ目の対策は、相槌や空返事を少なくすることです。人は生きていく過程で、相手の話を聞く時の自分なりの習慣が出来上がっています。大体こういう風に相槌をして、へえーとかそうなんだといったような言葉を発する、という型ができあがっています。

人は相手に話を聞いてもらいたい生き物です。このことがよく分かっているので、話を聞いていない人と思われることも辛いのです。そのため、私はあなたの話を聞いていますよ、ということを何とか伝えようとしすぎるあまり、内容が入ってこない、ということがあります。

思い切って一回、相槌などを極力しないで、相手の話に集中してみましょう。はじめは抵抗があるでしょう。でも、慣れていきます。相槌をほとんど無意識でしながら人の話を聞いていた時との違いを感じて驚く人もいるでしょう。自分はいかに人の話をきいていなかったのかに驚くという人もいるかもしれません。

相手の話を聞いていたのではなく、相手の話を聞いていることを相手に伝えることに夢中になっていた、と気づくかもしれません。相槌とかを少なくすると、話を聞いていない人に思われるのではないか、と不安になる人は、相手の話を繰り返す対策を織り交ぜつつやるとよいでしょう。無駄な相槌を減らすことで、相手の話していることがよく理解でき、結果的に、覚えられる量も増えるでしょう。